元地方公務員たかすけのブログ

元地方公務員の人生迷子

元地方公務員、退職について語る

おはようございます。

元地方公務員のたかすけです。

 

本日は僕自身の退職についてお話しさせていただきます。

 

〇退職理由について(ポジティブ面)

 『他にやりたいことができたから』です。地方公務員には人事異動が毎年あり、基本的には3年スパン程度で所属課が変わります。僕は9年間の公務員生活の中で4つの部署に所属しました。自分のできることとできないことがはっきりと分かり、ストレスなく成果を出すことができる分野での仕事をしていきたいと考えたためです。

 

〇退職理由について(ネガティブ面)

①人間関係が合わなかった

 人事異動の弊害の一つに、何年間にも渡って異動対象とならない職員が存在することが挙げられます。主な理由としては、直属の上司が離したがらない、人間性に難がある、他職員の産休育休の関係等が挙げられます。『流れる水は腐らない』という諺があるように、同じ場所に留まり続けているとモチベーションの低下等につながります。そのような方の排他性がきつかったためです。

 

②仕事内容が合わなかった

 数年間に渡り窓口業務メインに従事していましたが、異動で裏方メインの課に配属となりました。自身の適正によると思いますが、単純作業の繰り返しで刺激がなく、業務改善も許されませんでした。様々な方とのコミュニケーションをとる機会がなくなり、固定化されたうえに上記のような人間関係に疲弊しました。

 

〇退職の流れについて

 民法上では退職の2週間前までに退職の意向を伝えること、と明記がされています。年度末での退職を希望する場合は次年度の職員配置を鑑みる必要があるため、年末頃に伝えるのが一般的ではないかと思います。自分は転職先が決まったのが2月に入ってからでしたので、年度末退職については上司から苦言を呈されました。

 

〇引き止めについて

 退職理由にもよりますが、引き止めは基本あると思っていただいて問題ありません。引き止めを断る自信がない方や面倒に感じる方は、①転職先を決めたうえでの事後報告②今の所属ではできないことをやる、の2点を伝えれば引きとめ問題はクリアできると思います。健康上の問題や家族の事情等であれば、よほど引き止めはないと思います。

 

〇退職金について

 9年間務めた退職金は、手取りで約130万円でした。多いか少ないかは判断がつきませんが、新生活を始めるうえでとても助かりました。ちなみに僕の同期で4年間勤めて転職した方の退職金は約40万円だったそうです。

 

〇終わりに

 最近は国家公務員だけでなく、地方公務員の退職・転職が目立つようになりました。僕も元同僚から転職の相談を受ける機会が増えてきました。地方公務員は各種手当が充実しており、税や保険といった日々の生活に役立つ知識を学ぶことができる環境を享受することができます。辞めたいと思うときは物事の悪い面ばっかりに目が行きがちなので、今一度良い面にも目を向けてもらえたらと思います。

 また、辞めたいと思う方には毎回とりあえず転職活動を行うよう提案しています。会社を調べたり面接を受けたりすることで気づくことが多くあると思います。『流れる水は腐らない』です。悩んでいるのであればまずは動いてみませんか?

元地方公務員、人事異動について語る

こんにちは。元地方公務員のたかすけです。

 

今回は職場の人事異動について綴ってみたいと思います。

先に断っておきますが、僕は人事部門に携わっていませんでした。そのため、いくつか憶測も踏まえてお話させていただきます。

 

〇人事異動とは

 地方公務員は小中学校と同様に、4/1から3/31の年度単位でチームを組み業務を遂行することが一般的です。この年に一度のチーム分けを行うことを人事異動と捉えていただいて構いません。

 

〇一職員からみた人事異動について

 【資格の有無】【今までの経験】が人事異動に考慮されることはほぼありません。一例を挙げると、生活保護の仕事から逃れるために宅地建物取引士や会計の資格を取得した方が6年間に渡って生活保護の部署に属していました。

 

 一方で人間関係の相性、とりわけ【異性問題のいざこざ】については年度途中であっても特例で異動となるケースがあるほど重要視されていました。内部崩壊から住民サービスの低下につながる事態を一番のリスクと捉えていたのではないかと思います。

 

 そうはいっても一職員として、自分の配属先や同僚については公務員生活を左右される一大事です。人事配置の不満や不適応から退職となるケースも毎年数件ありました。

 

〇異動希望について

 毎年年末頃に異動希望調査がありました。異動の希望時期や希望部署についてアンケート形式で回答するものです。上記の理由からあまり考慮されているとは思えませんでしたが、人によっては長文の不満を記載していたようなのでストレスチェックとしての側面もあったのかもしれません。

 

〇希望の異動を達成するには

 希望の部署に配属できた人、嫌な部署から逃れた人の傾向としては下記のパターンが挙げられます。

 

  • 激務部署で成果を上げる(可能性50%)

→激務部署(防災、国保etc)で圧倒的な成果を上げた人の半数程度は希望部署に異動できた印象があります。圧倒的成果とは、全然関係ない部署内でその人の話題がでるほどのものです。問題点として、激務部署での成績を評価され別の激務部署へ移動となる可能性も50%程度あることです。幸か不幸か成果を上げられる方はどこの部署でも活躍できますし、転職先でも活躍しているようです。

 

  • 人事部長に気に入られる(可能性70%)

→人事の決定権を持っている方に気に入られた職員は希望部署に配属される傾向があるように感じました。問題点として、気に入られすぎると人事部長と同じ部署に配属されます。人事部長と長時間同じ空間にいることが耐えられないと地獄をみます。また、部長が異動するタイミングで異動先にお気に入りの職員ばかりを配属させる事例はもはや風物詩でした。

 

  • 休職する(可能性99%)

→職場環境のストレスから休職となった場合、ほぼほぼ異動対象となっていました。例外として、【新年度の1月や2月に一度も出勤していない職員は異動対象とならない】というルール?に抵触した場合でした。そもそもですが、休職に追いやられる環境からは早急に逃げた方が良いです。公務員に限らず、いつでも逃げられるようなスキルは若いうちから磨いておきたいものですね。

 

〇終わりに

 地方公務員はスペシャリスト(専門家)ではなくゼネラリスト(何でも屋)であることが求められるため、様々な部署に配属されます。弊害として、公務員以外では通用しないキャリアを築いていくことになります。僕は様々な部署を経験する中で目指したい方向性を見つけることができたため転職をしました。様々な仕事をする中で自分の方向性を探ることができたので、公務員生活はとても有意義なものとなりました。数年後も公務員生活に感謝できるように新しい職場でも頑張っていきます。

元地方公務員、配属初日を思い出す

こんばんは。元地方公務員のたかすけと申します。

本日は地方公務員として初めて配属&社会人デビューを迎えた日について書いていきます。

 

〇初日の流れ

初日の大まかの流れは下記の通りだったと思います。

 

①研修室に集まり、各種資料(通勤証明など)を提出

②辞令交付式に参加

③所属課に配属

④定時にて帰庁

⑤同期飲み

 

〇辞令交付式について

講堂にて新入職員一人一人に対して市長から辞令が交付されます。小学校の卒業式で生徒一人一人が名前を呼ばれて壇上に上がり卒業証書を受け取るようなイメージです。

 

僕が働いていたのは人口が10万人に満たない規模の自治体であったため、新入職員は保育士含め毎年20数名でした。ですので、市長や総務部長等からのありがたいお話を含めても30分程度であったと記憶しています。

 

〇配属について

辞令式終了後、所属係長が新入職員を迎えに来てそれぞれの課に一緒に向かいました。尚、所属課については入庁前の【人事異動発表】のタイミングで分かります。どこの自治体もだいたい3月の中頃ではないかと思います。人事異動は公務員の皆様方にとって人生に大きな影響を与える制度であるため、また別で記事を書きたいと思います。

 

配属後、まずは大まかな仕事の流れを教えていただきました。地方公務員に限らず新人にはOJT(指導員)が着くと思います。OJTとの相性次第で公務員人生の難易度は大きく変わる印象を受けました。僕は可もなく不可もない(と思っている)関係性でした。午前中一杯は軽い引継ぎを受け終了です。

 

午後からはさっそく電話・窓口対応が始まります。民間の友人からは「入庁して即日で電話・窓口対応をさせるのはおかしくないか」と言う指摘を何度か受けました。習うより慣れろの精神で生きてきたので特に疑問を持ちませんでしたが、数日から数週間の研修をまず受けるのが一般的なのでしょうか?様々な立場の方から意見をいただきたいです。

 

〇定時帰庁について

初日は定時の帰庁を促され、帰庁しました。部署によっては入庁のタイミングが繁忙期と被り早々から残業が続くことがありますが、さすがに初日から残業をするのはかなりのレアケースだと思います。

因みに4月入庁の場合繁忙期に被るのは【税務課】【国保課】【市民課】あたりではないでしょうか。

 

〇同期飲みについて

僕らの同期は人数がそれほど多くなかったため、同期飲みは頻繁に行っていました。部署間でのやり取りが頻繁にあるため、最低元同期仲は良好に保っておくべきだと思います。

 

〇終わり

簡単に初日のことを振り返ってみましたが、いかがでしたか?自分はかなり恵まれた環境にいたのだと痛感しました。自分がしてもらったことを次世代に返していく。それを繰り返し続けていく伝統を作ることこそが、持続可能な組織の醸成になるのかなと考えます。

 

ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。おやすみなさい。

 

元地方公務員、ブログを始める

初めまして!『たかすけ』と申します。

縁あってブログを開設する運びとなりましたのでご挨拶をさせていただきます。

 

〇たかすけについて

令和5年度に自己都合退職をした元地方公務員♂です。

福祉・医療の部署に所属しました。

 

〇ブログ開設について

あまり世に出てこない公務員での日常や知見を発信していきたいと思います。もちろん守秘義務には触れない範囲で(笑)。

また、メンタルヘルスに関する指導等を行っていましたので、そちらについての発信も併せて行っていきます。

 

簡潔にはなりますが、これにて初投稿を終わらせていただきます。

 

今後の予定としては、公務員を辞めるに至った経緯や、生活保護担当時代の話をしていきたいと考えています。お付き合いいただけると幸いです。