元地方公務員たかすけのブログ

元地方公務員の人生迷子

元地方公務員、人事異動について語る

こんにちは。元地方公務員のたかすけです。

 

今回は職場の人事異動について綴ってみたいと思います。

先に断っておきますが、僕は人事部門に携わっていませんでした。そのため、いくつか憶測も踏まえてお話させていただきます。

 

〇人事異動とは

 地方公務員は小中学校と同様に、4/1から3/31の年度単位でチームを組み業務を遂行することが一般的です。この年に一度のチーム分けを行うことを人事異動と捉えていただいて構いません。

 

〇一職員からみた人事異動について

 【資格の有無】【今までの経験】が人事異動に考慮されることはほぼありません。一例を挙げると、生活保護の仕事から逃れるために宅地建物取引士や会計の資格を取得した方が6年間に渡って生活保護の部署に属していました。

 

 一方で人間関係の相性、とりわけ【異性問題のいざこざ】については年度途中であっても特例で異動となるケースがあるほど重要視されていました。内部崩壊から住民サービスの低下につながる事態を一番のリスクと捉えていたのではないかと思います。

 

 そうはいっても一職員として、自分の配属先や同僚については公務員生活を左右される一大事です。人事配置の不満や不適応から退職となるケースも毎年数件ありました。

 

〇異動希望について

 毎年年末頃に異動希望調査がありました。異動の希望時期や希望部署についてアンケート形式で回答するものです。上記の理由からあまり考慮されているとは思えませんでしたが、人によっては長文の不満を記載していたようなのでストレスチェックとしての側面もあったのかもしれません。

 

〇希望の異動を達成するには

 希望の部署に配属できた人、嫌な部署から逃れた人の傾向としては下記のパターンが挙げられます。

 

  • 激務部署で成果を上げる(可能性50%)

→激務部署(防災、国保etc)で圧倒的な成果を上げた人の半数程度は希望部署に異動できた印象があります。圧倒的成果とは、全然関係ない部署内でその人の話題がでるほどのものです。問題点として、激務部署での成績を評価され別の激務部署へ移動となる可能性も50%程度あることです。幸か不幸か成果を上げられる方はどこの部署でも活躍できますし、転職先でも活躍しているようです。

 

  • 人事部長に気に入られる(可能性70%)

→人事の決定権を持っている方に気に入られた職員は希望部署に配属される傾向があるように感じました。問題点として、気に入られすぎると人事部長と同じ部署に配属されます。人事部長と長時間同じ空間にいることが耐えられないと地獄をみます。また、部長が異動するタイミングで異動先にお気に入りの職員ばかりを配属させる事例はもはや風物詩でした。

 

  • 休職する(可能性99%)

→職場環境のストレスから休職となった場合、ほぼほぼ異動対象となっていました。例外として、【新年度の1月や2月に一度も出勤していない職員は異動対象とならない】というルール?に抵触した場合でした。そもそもですが、休職に追いやられる環境からは早急に逃げた方が良いです。公務員に限らず、いつでも逃げられるようなスキルは若いうちから磨いておきたいものですね。

 

〇終わりに

 地方公務員はスペシャリスト(専門家)ではなくゼネラリスト(何でも屋)であることが求められるため、様々な部署に配属されます。弊害として、公務員以外では通用しないキャリアを築いていくことになります。僕は様々な部署を経験する中で目指したい方向性を見つけることができたため転職をしました。様々な仕事をする中で自分の方向性を探ることができたので、公務員生活はとても有意義なものとなりました。数年後も公務員生活に感謝できるように新しい職場でも頑張っていきます。